当時、私は勤め先の事務所の閉鎖に伴いちょうど仕事を探し始めた頃で、昨今の不況と日本人であることでの制限により、何十枚もの履歴書を出すも連絡は来ず、やっと面接に漕ぎ着けるも、良いお返事を頂けない日々、このまま仕事が見つからなかったら日本に帰国も考えていたので不安定な時期でした。

 特に「コーチングとは何か」ということも分かってはいませんでしたが、コミュニケーション力を高める方法が分かるならと自己啓発の一環で、月謝制で無い、参加した月毎の授業料なのも助け、気軽な感じで、「人間力UP!寺子屋」の参加を申し込みました。

 そんな中での寺子屋初日、普段の会社勤めの日々では出会えないような多方面でご活躍の方々とご一緒しました。 そのような刺激的なクラスの中で授業は、コーチングを学ぶ場と言うよりは自分が普段、周囲の人とどのようなコミュニケーションをしているのかを気づく場で、自分の癖を気づきながら、違った考え方やコミュニケーション方法を取っているクラスメートと意見を交換する場でした。

 年齢、性別、バックグランドもバラバラな人達と、五味コーチが提示してくださる毎回の課題について思い思いのディスカッションし、そこに五味コーチがアドバイスをしてくださいます。また毎回行われる実体験に元づき、3人グループに分かれて聞き手、語り手、オブザーバーと3方向からその話し方、内容について話し合う実践練習では、人前で自分の身近で起こった些細なことの話をする練習にもなるし、人にどう見られているか、普段友人から聞けない正直な印象を聞くことが出来ました。 また観察しながら人の話を聞くという、普段習慣の無い行為はとても難しかったですが、とても良い経験になりました。

また、職場での人間関係や友人関係の悩みは自分だけでは無いという安心感を持つことも出来、またクラスメートにも励まされ、結果的に4ヵ月後(4回目の授業の頃でしょうか)にお仕事のオファーを頂く事ができました!

 一人目の面接官とウマが合い、自信をもってお話が出来たというのもありますが、いつもの寺子屋でのように、理論だって自分の体験談を話すことが出来ました。いつもニコニコしながら話をしていると授業では好印象を頂いた点も、真剣な表情をしなければいけないところではニヤニヤせず口元を引き締め、またコーチングに通っているということで、まずは面接官の気を引くことが出来、そして周囲の人とのより良い関係性を築く努力をしているアピールに結びつき、結果最後の面接官との面接を終えた頃には自分でも受かったと思うほど手応えを感じました。

 仕事を始めてからは残念ながら拘束時間も長く、思うように授業に参加できなくなってしまいましたが、次回日本に帰った時にはコーチングの本などを買って読んでみたいなと思っています。

コミュニケーションで悩んでいる方、人前でうまくお話が出来ない方には特にオススメですが、何も考えずに一度訪れてみると人それぞれ何か違った発見があるかもしれません。