コーチングをよく知らず、格好付けな私が、自分の問題をしっかり話せるかが最初はとても不安でした。 当時の私は転職した会社・仕事に馴染めず、毎日会社へ行くのが苦痛で、仕事後は逃げるようにお酒を飲んでいました。仕事を上手くこなせない事実や、しなやかに物事に対応できなくなってきている自分を発見し、焦り・苛立ち・不安という感情に完全に支配されていました。

コーチングを開始し始めた時は、やはり格好付けな自分がマイナスな部分を隠そうとしていました。 ですが五味コーチに上手く引き出されるように、2・3回目からは「なにを話しても良いんだ」というように、どんどんと話せるようになっていました。 話を聞いて貰い、アドバイスを頂きながら、同時に自分の言葉を聞き、だんだんと自分の問題を再確認しました。

今でも強く覚えているのは、「強みを使う」という考え方を知った瞬間です。 それまでは一般の日本の考えにある様に、マイナス面を補い全般に均等にするという考えしかなかったと思います。 その瞬間に「そうだよね」とふっとおかしな力が抜けるようでした。 その時から自分自身を見つめ直し、特に昔から得意としている事を探し直しました。 それを裏づけるように、私の強みがなにか教えて欲しいとお願いした友人からのコメントを頂き、さらに自分の強みの基が何であり、それがどういう状態の時に私が輝くかを、過去の私の中に辿っていきました。

上記の発見の様に、セッションを進める毎に少しずつ「そうだよね」「そうだったよね」と思う事が増えていきました。 感覚で言うと、真っ暗闇の中で崖があるかも知らず、ただがむしゃらに動きまわっていた私が、ふっと動きを止めじっとしていたら、遠くに微かに明かりが見えてきたって感じでした。 自分の中に信じられるものがあるという感覚は、私を安心させ、前に進む力を生み出しました。

今回のコーチングセッションを受けていなかったら、今の私は完全にいないと言い切れます。 その後、生活や精神的にかなりの変化がありました。 もしまた不安定な状態になっても、今回の事を思い出し乗り越えられる私がいます。 コーチングというもの、さらにコーチの五味さんに出会えた事に本当に感謝しています。 またこれからもコーチングを受けていきたいと思います。